至高のスーパースポーツ マクラーレン F1


どーん
20世紀スポーツカーの進化の果て、スーパースポーツ界の八卦掌、マクラーレンF1です。まさかお目にかかれるとは!
マクラーレンのF1デザイナー、ゴードンマーレィが制約は唯一「公道を走る理想で究極のスーパースポーツを」という
条件のみで設計・デザインした渾身の一品です。4288*1822mmの小柄な車体に600馬力オーバーのエンジンを搭載し、
ドライカーボンの超剛性・超軽量1140kgボディです。RS200とはF1デザイナーが生みの親という共通点もありますが、
ギネスブックで「世界最速のクルマ」を競った仲でもあります。

やっとめぐり合うことができました。写真とりまくりです。

顔
正面から
キャビン小さいです
これで3人並び?
小柄です
オーバーハング
ほとんどありません
車高低くないです
後ろ
エア抜き少ないです
これでエンジンルーム
大丈夫かな?(杞憂)
McLarenBMW
BMW V12エンジン
6連スロットル*2
コンパクトな造り
見えません
エンジンベイ全景
カーボンエアポッド
エンジン低いッス
がばっ
ガルウィング
方式はランボより
セラのそれに近い?
がばばっ
横から。開けると
キャビンが前過ぎて
ちょい間抜けに(失礼)
キラーソ
エンジン・エキゾースト
金箔張り
タワーバーもトラスに
左
左トランク
奥行きはそれなり
セキュリティユニット?
右
トランク右
前はオイルタンク?
全部カーボン

まずは前・横・後ろ。ドライバーの位置は見事にド真ん中。ミド2WDならでわのレイアウトです。いや特殊か・・・
前後のオーバーハングはRS200とほぼ同一。空力も元から煮詰めきられていてウイングなどありません。
これで実測380キロオーバーです。エンジンはBMW製6リッター。750iL用をベースにしているといいますが、
もちろん別物です。トランクは左右に。専用のぴったりスーツケースも見てみたかったですね。
タイヤはミシュランでした。オーナーさん曰く、グッドイヤーのは取り寄せたらカチカチの終わったのが
送られてきたそうです。これ専用のタイヤだからなぁ・・・サイズは時代を反映していまや普通といえるサイズ。
ボンネット裏の金色は「金箔」だそうです。普通断熱材でしょう・・・あなたはアポロ宇宙船ですか?みたいな。


コックピット
センタートンネルも
無論カーボン
[McLarenF1_cockpit02.jpg]
超薄いシート
3点ベルトが不思議に
助手席下は物置
[McLarenF1_cockpit03.jpg]
右から
最小限の動きで
全て動かせます
[McLarenF1_cockpit04.jpg]
左から
スロットルワイヤー
カバーもカーボン・・・
[McLarenF1_shift.jpg]
棍棒のようなシフト
イグニッションは
シフト前の赤ボタン

内装は・・・まずカーボン(笑) 3列レイアウトはかなりタイトです。シートは最低限のクッションですが、何より
薄い!ペラペラです。これで剛性は半端なフルバケットとは比較にもなりません。揺すってもミシリともいわない…
シフトは右。イギリス車というのもありますが、リンケージの取り回しから右側となります。
ペダルはオルガンタイプです。穴に足を突っ込むようなポジションになるわけですね。

とまぁ、外側で見せていただいたわけですが、ふとこう思いました。
これでもうこんなに近くこのクルマに近づくことはないのでは・・・で、横にいたオーナーさんにお願いしてしまいました。
一生の思い出に運転席に座らせていただけませんか?
と。

オーナーさん、快く「座ってみてください」と言っていただけました。ありがとうございます。ホント一生の思い出です。

左
左側視界
ワイパーの視界侵入
最低限
真ん中
魅惑のコックピット
400キロ表示メーター
これが振り切れる・・・
右ィ
右側視界
Aピラーの細さが
おわかりになります?
ペダル
いたるところにF1ロゴ
ペダル配置(幅)は
きつくないです(普通)
The McLaren
マクラーレン
看板を背負わせるに
ふさわしいクルマ・・・

異様な視界でした。左右均等、そしてAピラーは視界の両端です。ポジションが低いので下方向の視界はあまり
よくありませんが、均等な見える場所はどこも均等です。すごい!そして操作系ですが・・・
軽い!いや違う、フリクションがない!シフトレバーもクラッチもブレーキもアクセルも・・・
重さはあるんです。クラッチやブレーキ。でもどこにも引っ掛かりがない。ミリ単位の念力をかけるような
操作にもきちんと反応してくれるでしょう。これなら。
これから先のクルマはドライブ・バイ・ワイヤやブレーキ・バイ・ワイヤ等に移行していくでしょうから
有線では空前絶後でしょう。フォーミュラーカーはこのような感覚だと聞きますが、すごい世界です。

実際に見てみるまでは、RS200、勝負になると思っていました。
設計的にあちらが2WDの極みなら、こちらは4WDの極みだと。
でも実際に見た・触った後では・・・うーん。前頭10枚目が横綱に挑戦するようなものでした。圧倒的です。
もはやクルマではないですね。これは。当日、エンツォもF50もムルシも来ていましたが、あれらはどれもクルマです。
比べてRSが「敵わない」とは思えません。むしろスキのある設計だな・・・と思うことも。
でもMcLarenF1は・・・ 同じ土俵に上れたとは思いますが、勝負にはなりませんでした。脱帽です。

いや、すごいクルマでした。眼福眼福。


Gallery トップへ

kosatoh@lostlands.com